入場券 なんのため？

ホームでお見送り… うん、なんか、分かる。胸がキュッとなる感じ。入場券。たった数百円。たった数百円で買える時間、思い出。ね？

私、昔、遠距離恋愛してた時、よく入場券を買ってたんです。 ホームで少しでも長く一緒にいたいから。 電車に乗れないの、分かってる。当たり前じゃん。でも、その数分、いや、数十秒？ もう、一秒でも長く一緒にいたかった。 改札口まで行っちゃうと、もう、本当にバイバイだもん。

「またね」って笑顔で手を振るけど、心の中はもう、ぎゅーって。涙こらえるのに必死で。 入場券があれば、もう少しだけ、その「またね」を先延ばしできる。 一緒にジュース飲んだり、他愛もない話したり… あの短い時間、本当に宝物だったな… (遠い目)

今考えると、数百円以上の価値があったと思う。だって、お金で買えない時間と、思い出をくれたんだもん。 研究結果とか、そういう難しい話じゃなくて、純粋に、心に残る時間。

見送る側も、見送られる側も、ね。きっと同じ気持ち。 「もう行かなくちゃ」って、何度も時計を見る彼の手を、思わず握りしめたこと、今でも覚えてる。 たった数百円。されど数百円。入場券って、そういうものなのかもね。 たまには、大切な人を見送りに、入場券、買ってみようかな。

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