「させていただきます」は敬語としておかしいですか?

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「させていただきます」は謙譲語であり、基本的には敬語として使用可能です。ただし、誤用されるケースが多いため、不適切だと誤解されることがあります。適切な条件下で使用すれば、問題ありません。使用条件を理解し、正しく使うことが重要です。
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「させていただきます」は本当に“おかしい”敬語なのか? - その誤解を解き、適切に使うための考察

「させていただきます」という表現は、現代日本語において何かと物議を醸す敬語表現の一つです。「丁寧すぎて慇懃無礼だ」「仰々しくて鼻につく」といった批判的な意見もあれば、「謙譲の意を表す正しい敬語だ」という擁護的な意見もあります。一体、どちらが正しいのでしょうか?

結論から言えば、「させていただきます」自体は、本来は謙譲語であり、敬語として使用可能です。しかし、誤用されるケースが非常に多く、それが「おかしい」「不自然だ」という印象を与えてしまっている原因となっています。

なぜ「させていただきます」は誤解されやすいのか?

その理由は、主に以下の3点にあると考えられます。

  1. 過剰な謙譲表現: 「させていただく」は、自分が何かを行うことに対して、相手の許可や恩恵を感じていることを表す表現です。しかし、許可を得る必要のない行為や、相手に恩恵を与えていない場面で安易に使用すると、過剰な謙譲表現となり、相手に不自然な印象を与えてしまいます。例えば、「本日は私が司会をさせていただきます」という表現は、司会者が当然の役割である場合や、特に許可を得る必要がない場合に、仰々しい印象を与えてしまう可能性があります。

  2. 二重敬語の問題: 「させていただく」自体は謙譲語ですが、他の敬語表現と組み合わせることで、二重敬語になる場合があります。例えば、「拝見させていただきます」は、「拝見する」という謙譲語に「させていただく」を付加したもので、過剰な敬語表現とみなされることがあります。

  3. 多用による陳腐化: あらゆる場面で「させていただきます」を多用すると、表現が陳腐化し、かえって相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。特に、単純な動詞に「させていただきます」を付ける場合(例:連絡させていただきます、確認させていただきます)は、より簡潔で自然な表現(例:ご連絡いたします、確認いたします)に置き換える方が、相手に好印象を与えます。

「させていただきます」を適切に使うための条件

上記の誤解を避けるためには、「させていただきます」を以下の条件を満たす場合にのみ使用することが重要です。

  • 相手の許可や恩恵を受けて行う行為であること: 相手に許可を得て行う行為、または相手に何らかの恩恵を与える行為に対してのみ使用します。例:「ご説明させていただきます」「資料をお送りさせていただきます」
  • 許可を得る必要性があること: 許可を得ることが通常の手続きである、または相手に判断を仰ぐ必要がある場合にのみ使用します。例:「明日、お休みをいただきます」
  • 必要以上に謙譲的にならないこと: 場面に応じて、より簡潔で自然な敬語表現を選ぶように心掛けます。

「させていただきます」以外の表現を検討する

状況によっては、「させていただきます」よりも、より適切な敬語表現が存在します。例えば、「いたします」「存じます」「申し上げます」など、状況に合わせて適切な表現を選ぶことで、より洗練された敬語表現を用いることができます。

まとめ

「させていただきます」は、正しい理解と適切な使用によって、相手に敬意を表す効果的な敬語表現となり得ます。しかし、安易な多用や誤った使用は、かえって相手に不快感を与えてしまう可能性があります。状況をよく理解し、上記の条件を満たす場合にのみ使用し、より適切な表現がないかを検討することが、円滑なコミュニケーションに繋がります。