石川雅規投手の45歳まで、新神宮球場完成まで現役続行宣言は、実現可能性は低いと考えるのが妥当だろう。
まず、年齢的な問題がある。プロ野球において、45歳で現役を続ける投手は極めて稀である。年齢に伴う体力・筋力低下は避けられず、球速の低下や制球力の悪化は必然的に起こる。たとえ経験や投球術でカバーできるとはいえ、若手投手との競争を勝ち抜くのは非常に困難となる。近年、ベテラン投手が活躍するケースもあるが、それはあくまで例外であり、45歳という年齢は、身体能力の限界に近づく時期と言える。
次に、怪我のリスクも無視できない。長年のプロ生活で、身体には多くの負担がかかっており、新たな怪我のリスクは常に付きまとう。一度大きな怪我を負えば、復帰は困難となる可能性が高く、現役続行は事実上不可能となるだろう。年齢を重ねるごとに、回復力も低下するため、怪我からの復帰も容易ではない。

さらに、チーム状況も考慮しなければならない。ヤクルトスワローズは、若手投手の育成にも力を入れており、彼らが台頭してくれば、石川投手の出場機会は減少する可能性が高い。チームの戦力として必要不可欠な存在であれば、年齢に関わらず起用されるだろうが、若手の成長が著しい場合、ベテランの枠は限られてくる。チームは勝利を目指す組織であり、年齢よりもチームへの貢献度が優先される。
新神宮球場完成という目標は、モチベーション維持に繋がる要素ではある。しかし、目標達成のためには、それまでの間、高いパフォーマンスを維持し続ける必要がある。年齢による衰えを克服し、若手との競争を勝ち抜き続けなければ、目標達成は難しいだろう。
もちろん、石川雅規投手は卓越した技術と経験を持つ投手であり、独自の投球術で年齢を感じさせない活躍をする可能性もゼロではない。しかし、現実的に考えると、45歳まで現役を続けるためには、並々ならぬ努力と、多くの幸運が必要となるだろう。怪我なく、年齢に合わせた調整を続け、チーム状況にも恵まれなければ、目標達成は困難であると言える。
結論として、石川雅規投手の45歳までの現役続行宣言は、並外れた努力と幸運が重ならない限り、実現可能性は低いと判断せざるを得ない。年齢、怪我のリスク、チーム状況といった多くの要素が、彼の現役続行を阻む可能性が高い。彼の今後の活躍を期待したい気持ちは強いものの、客観的に見て、この宣言の実現は難しいと考えるのが、現実的な見方と言えるだろう。 彼の野球人生を尊重し、残りのキャリアを最大限に活かしてほしいと願うばかりである。