巨人のオープン戦、キャベッジ1番、丸5番の意図と伊藤優輔対策を読み解く
2023年春季キャンプ、オープン戦での巨人打線。特に注目を集めているのが、新外国人アダム・キャベッジの1番起用と、主砲・丸佳浩の5番配置だろう。一見すると奇抜なオーダーにも思えるが、原辰徳監督の深謀遠慮が垣間見える。
まずキャベッジの1番起用について。彼の持ち味は高い出塁率と長打力だ。オープン戦での打撃を見ても、広角に鋭い打球を飛ばし、選球眼の良さも光る。1番に置くことで、初回からチャンスメイクし、得点力向上を狙っているのは明白だ。加えて、キャベッジ自身も積極的に初球からスイングする姿勢を見せており、相手投手にプレッシャーを与え、リズムを崩す効果も期待できる。更には、2番以降に控える坂本勇人、吉川尚輝、ウォーカーといった好打者へ繋げることで、より効率的な得点パターンを構築できる。オープン戦という場だからこそ、様々な打順を試す中で、キャベッジの1番起用は大きな可能性を秘めていると言えるだろう。

次に丸の5番配置について。近年、やや調子を落としている丸だが、それでも勝負強さと長打力は健在だ。5番に置くことで、前を打つ中軸打者の後ろ盾となり、得点圏での決定力を高める狙いがある。また、5番はクリーンナップほどマークが厳しくなく、比較的自由に打撃に集中できるポジションでもある。丸自身も、この打順で本来の打撃を取り戻し、チームの勝利に貢献したいという強い思いを持っているはずだ。オープン戦を通して、5番という新たなポジションで、本来の勝負強さを取り戻すことが期待される。
そして、DeNAの若きエース・伊藤優輔対策についても触れておきたい。伊藤は150km/hを超えるストレートとキレのある変化球を武器に、昨シーズンは巨人戦でも好投を見せた。攻略の鍵は、積極的に早いカウントから仕掛けていくことだろう。伊藤はコントロールも良く、じっくりと攻められると分が悪い。キャベッジ、坂本、丸といった好打者が、積極的にファーストストライクからスイングし、伊藤のペースを乱すことが重要となる。また、低めの変化球の見極めも重要だ。伊藤は低めの変化球でカウントを稼ぎ、勝負球にストレートを使うパターンが多い。低めのボール球を見極め、甘い球を逃さず捉えることが、伊藤攻略のポイントとなる。
さらに、チーム全体で足を使った攻撃も有効だろう。伊藤はクイックモーションがそれほど速くないため、積極的に盗塁を仕掛け、プレッシャーをかけることで、投球のリズムを崩すことができる。盗塁の成功率を高めるためにも、走塁技術の向上は必須だ。オープン戦を通して、走塁練習にも力を入れていく必要があるだろう。
オープン戦はあくまで調整の場ではあるが、そこで得られるデータや経験はシーズンを通して大きな意味を持つ。キャベッジの1番起用、丸の5番配置、そして伊藤優輔対策。これらの試みが、シーズンでの成功に繋がることを期待したい。原監督の手腕と選手たちの奮闘に注目が集まる。
巨人スタメン2024: 山崎伊織、坂本勇人は?吉川尚輝は何番?
2024年、読売ジャイアンツのスタメン予想は、チームの若返り、ベテランの奮起、そして新戦力の台頭など、様々な要素が絡み合い、非常に流動的と言えるでしょう。オフシーズンの動向、春季キャンプでのパフォーマンス、そして開幕後のチーム状況によって大きく変化する可能性があります。しかし、現時点での情報を元に、最も可能性の高いスタメンを予想してみましょう。
1番・センター:秋広優人
高卒3年目、規格外の体格を誇る秋広は、2023年シーズン終盤に頭角を現しました。2024年は更なる飛躍が期待され、リードオフマンとしてチームを牽引する存在となる可能性を秘めています。その長打力と選球眼は、相手投手にとって大きな脅威となるでしょう。
2番・セカンド:吉川尚輝
不動のセカンドとしてチームを支える吉川は、2024年も2番での起用が濃厚です。高い守備力に加え、状況に応じたバッティングでチャンスメイクに貢献します。盗塁技術も高く、攻撃の起点としての役割も期待されます。
3番・ショート:坂本勇人
長年、巨人のショートとして君臨してきた坂本。2023年は怪我に悩まされましたが、2024年は完全復活を目指します。衰えぬキャプテンシーと勝負強さで、チームの中軸を担います。若手の台頭が著しい中、ベテランとしての存在感を見せつけるシーズンとなるでしょう。
4番・ファースト:中田翔
2023年に不振に陥った中田ですが、4番としてのプライドを胸に、2024年は復活を期します。持ち前の長打力は健在であり、相手投手にとって脅威となる存在です。勝負強いバッティングで、チームに勝利をもたらす活躍が期待されます。
5番・レフト:ウォーカー

新外国人として加入したウォーカー。長打力と選球眼を兼ね備えた強打者として、クリーンナップの一角を担います。日本の野球に適応できれば、チームの得点力アップに大きく貢献するでしょう。
6番・サード:岡本和真
不動の4番として活躍してきた岡本ですが、2024年はサードにコンバートされる可能性があります。高い打撃技術と長打力は、どの打順でも脅威となるでしょう。新外国人選手の加入により、6番での起用も考えられます。状況に応じて、チームに貢献する柔軟性も持ち合わせています。
7番・ライト:長野久義
ベテランとして円熟味を増す長野。2024年も勝負強いバッティングでチームを支えます。代打の切り札としても貴重な存在であり、ここぞという場面での活躍が期待されます。若手選手への指導役としても、チームに貢献します。
8番・キャッチャー:大城卓三
正捕手としてチームを引っ張る大城。強肩強打のキャッチャーとして、攻守にわたって活躍します。リード面でも成長を見せており、投手陣を支える重要な存在です。
9番・ピッチャー:山崎伊織
先発ローテーションの一角として期待される山崎。2023年は怪我で離脱する時期もありましたが、2024年はフルシーズンでの活躍を目指します。力強いストレートと変化球を武器に、相手打線を抑え込みます。菅野、戸郷らと共に、先発陣を牽引する存在となるでしょう。
このスタメン予想は、あくまでも現時点でのものです。シーズンが始まれば、選手のコンディションやチーム状況によって、様々な変更が行われるでしょう。しかし、2024年のジャイアンツは、若手とベテランが融合し、新たな戦力を加えた強力なチームとなることが期待されます。ペナントレース、そして日本シリーズ制覇を目指し、熱い戦いを繰り広げることでしょう。