光州FC vs ヴィッセル神戸 AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦:劇的勝利で神戸がベスト8進出!
8月10日、ノエビアスタジアム神戸で行われたAFCチャンピオンズリーグ ラウンド16 第2戦、ヴィッセル神戸対光州FCの一戦は、延長戦の末、神戸が3-1で勝利し、2戦合計スコア4-1でベスト8進出を決めた。
アウェイでの第1戦を1-0で勝利していた神戸は、ホームでの第2戦でも優位に試合を進めたいところだったが、光州の粘り強い守備の前に苦戦を強いられる。前半は両チームとも決定機を作れず、スコアレスで折り返す。
後半に入ると、神戸は攻撃のギアを上げ、汰木康也や大迫勇也を中心に光州ゴールに迫る。しかし、光州のGKイ・ジュンは好セーブを連発し、神戸の攻撃を阻む。均衡が破れたのは78分、光州のカウンター攻撃からオム・ジソンがシュートを決め、先制点を奪う。アウェイゴールルールがなくなったため、この時点で2戦合計スコアは1-1の同点となり、試合の行方は分からなくなった。
追いつきたい神戸は、佐々木大樹、武藤嘉紀らを投入し、攻撃的な布陣で反撃に出る。87分、汰木がペナルティエリア内で倒され、神戸がPKを獲得。これを大迫が冷静に決め、土壇場で同点に追いつく。試合は1-1のまま90分が終了し、延長戦に突入する。

延長前半、神戸は勢いをそのままに攻め続け、92分、武藤がヘディングシュートを決め、勝ち越しに成功。さらに延長後半10分、山口蛍がダメ押しの3点目を奪い、勝負を決めた。試合は3-1で神戸が勝利し、2戦合計スコア4-1でベスト8進出を決めた。
この試合、神戸は苦しい時間帯もあったが、最後まで諦めずに戦い抜いた。特に、途中出場の武藤と山口の活躍は大きかった。武藤は勝ち越しゴールを決めただけでなく、前線からの積極的な守備でチームに貢献。山口は豊富な運動量で攻守に走り回り、ダメ押しゴールも決めた。
一方、光州は善戦及ばず、ベスト16で敗退となった。アウェイゴールを奪い、一時的に神戸を追い詰めたが、最後は地力の違いを見せつけられた形となった。
神戸は準々決勝で、同じくJリーグの浦和レッズと対戦する。日本勢対決となった準々決勝は、9月6日に行われる予定だ。ホームアンドアウェイ方式で行われるこの試合は、どちらが勝ってもJリーグ勢が準決勝に進出することが確定している。
神戸は、今季リーグ戦では苦戦を強いられており、ACLでの勝利がチームの勢いを取り戻すきっかけとなるか注目される。悲願のアジア制覇に向けて、神戸の挑戦は続く。