事故の連絡は後日警察に連絡してもいいですか？

交通事故の連絡、後日警察に届け出ても大丈夫？ 知っておくべきメリットとリスク

交通事故に遭ってしまった時、気が動転してしまい、すぐに警察に連絡することをためらってしまうこともあるかもしれません。「たいした事故じゃないし、後で連絡すればいいか…」と安易に考えてしまうと、後々思わぬトラブルに発展する可能性があります。

本記事では、交通事故後、後日警察に届け出ることのメリットとリスク、そして注意すべき点について詳しく解説します。

後日警察に届け出ることは可能？

結論から言うと、交通事故を起こした場合、事故発生後、時間をおいてから警察に届け出ることは可能です。 法律（道路交通法）では、交通事故を起こした運転者は、直ちに警察に事故の状況を報告する義務があると定められています（報告義務）。しかし、実際には、事故の状況によっては、怪我の治療を優先したり、現場の状況を整理したりする必要があるため、必ずしも事故直後に連絡しなければならないわけではありません。

後日警察に届け出るメリット

• 冷静な判断ができる： 事故直後は興奮状態にあり、正確な状況判断が難しい場合があります。時間を置くことで冷静になり、客観的に事故の状況を把握し、警察に正確な情報を伝えられます。
• 証拠の収集： 事故現場の写真を撮影したり、目撃者の証言を得たりする時間を確保できます。これらの証拠は、事故の状況を明らかにする上で重要な役割を果たします。
• 治療に専念できる： 怪我の程度によっては、治療を優先する必要があります。後日届け出ることで、まずは治療に専念し、心身ともに落ち着いた状態で警察に対応できます。

後日警察に届け出るリスク

• 事故証明の取得が困難になる： 警察への届け出がない場合、事故証明が発行されません。事故証明は、保険会社への保険金請求や慰謝料請求など、様々な手続きに必要な書類です。
• 保険会社からの支払いが遅れる、または拒否される可能性がある： 保険会社は、事故の事実確認を慎重に行います。警察への届け出がない場合、事故の事実を立証することが難しくなり、保険金の支払いが遅れたり、最悪の場合、支払いを拒否される可能性があります。
• 過失割合の判断が不利になる可能性がある： 事故状況の証拠が乏しい場合、警察や保険会社が過失割合を判断する際に、自身の主張が認められにくくなる可能性があります。
• 法律違反となる可能性： 報告義務を怠った場合、道路交通法違反となる可能性があります。違反した場合、罰金などの処罰を受ける可能性があります。

後日届け出る場合の注意点

• できるだけ早く届け出る： 時間が経つほど、事故状況の証拠が失われたり、記憶が曖昧になったりする可能性があります。できるだけ早く警察に届け出るようにしましょう。
• 事故の状況を詳細に記録する： 事故発生日時、場所、相手の連絡先、車のナンバー、事故の状況などを詳細に記録しておきましょう。
• 医療機関で診断を受ける： 事故による怪我がある場合は、必ず医療機関で診断を受け、診断書を発行してもらいましょう。
• 弁護士に相談する： 事故の状況が複雑な場合や、相手との交渉が難航している場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

まとめ

交通事故後、後日警察に届け出ることは可能ですが、様々なリスクを伴います。できる限り、事故直後に警察に連絡することが望ましいと言えます。もし、後日届け出る場合は、上記の注意点を参考に、速やかに必要な手続きを行いましょう。

本記事の情報は一般的なものであり、個別の状況によって対応が異なる場合があります。専門家にご相談の上、適切な判断をしてください。

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