親が倒れた時、救急車はいつ呼べばいいですか？

親が倒れた時、救急車をいつ呼べばいいですか？

親が倒れた時、すぐに救急車を呼ぶべきか、それとも様子を見ていられるべきか、迷うことはよくあることです。不安な気持ちでいっぱいになり、判断が難しくなります。しかし、適切な対応は、親の健康状態を維持し、最悪の事態を避ける上で非常に重要です。

この状況で大切なのは、冷静さを保ち、状況を的確に判断することです。すぐに救急車を呼ぶべきか、それとも様子を見ていられるべきかの判断基準は、以下の通りです。

1. 意識がないか、意識がはっきりしない場合

これは、最も緊急度の高いケースです。意識がない、または意識がはっきりしない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。呼吸が浅くなっている、もしくは全く呼吸していない場合も、同様に速やかに救急車を呼ぶ必要があります。意識がない状態は、脳への血流不足や、脳の異常を示す可能性があるからです。

2. 呼吸が苦しそう、または呼吸が浅い場合

呼吸が苦しそうであったり、呼吸が浅い場合は、救急車の緊急性が高いと判断できます。呼吸が止まっている場合、当然すぐに救急車を呼びましょう。呼吸が浅い、苦しそうという状態が長く続いている場合も、早めの対応が大切です。

3. 身体の痺れや麻痺がある場合

片側または両側の身体が痺れたり、動かなくなっている場合は、脳梗塞などの可能性も考えられます。これは、脳への血流障害が原因の可能性があり、一刻も早く医療機関の対応が必要となる可能性があります。すぐに救急車を呼びましょう。

4. 激しい痛みや発作がある場合

激しい痛み、特に胸の痛み、首や背中などの痛み、あるいは発作的な症状（けいれんなど）がある場合は、心筋梗塞や脳梗塞などの可能性も考えられます。これらの症状は非常に深刻なものであり、速やかな医療処置が求められます。

5. 吐き気や嘔吐がひどい場合

吐き気や嘔吐がひどく、それが長く続いている場合は、脱水やその他の病気が隠れている可能性があります。特に高齢者の場合、脱水は深刻な状態に繋がることがあります。

6. 以前と明らかに違う様子の場合

普段と比べて、明らかに行動や表情、反応が異なっている場合も注意が必要です。例として、普段は明るいのに沈黙している、または逆に普段とは違った興奮状態などです。特に以前から持病がある場合は、状況の変化に注意が必要です。

7. 何らかの原因が推測できる場合

例えば、転倒や怪我の後など、明確な原因が推測できる場合でも、状況が深刻化している可能性を考慮して救急車を呼ぶべきです。

迷ったら、♯7119へ連絡を

上記のポイントを参考に判断しても、まだ不安な場合は、迷わずに♯7119（あるいは、地域によって異なる緊急医療情報センター）へ連絡しましょう。専門の相談員が、状況を詳しくヒアリングし、適切な対応方法をアドバイスしてくれます。

大切なのは、冷静さを保ち、正確な情報を伝えることです。 救急車が必要かどうかを判断する際、上記のポイントを参考に、症状や状況を可能な限り正確に伝えることが重要です。

救急車の到着までの間は、できる限り安静にさせましょう。 無理な動きは、状態が悪化する可能性があります。

最後に、親の健康状態は個人によって異なります。上記の判断基準はあくまでも目安です。もし、少しでも不安な場合は、躊躇せず♯7119に連絡しましょう。早期の対応が、親の命を守る可能性を大きく高めます。