サイドブレーキとパーキングブレーキは発進する時、どちらにかける?

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停車時にパーキングブレーキをかけ、発進時はPレンジからドライブモードへ入れ、パーキングブレーキを解除します。パーキングブレーキをかける際、先にペダルから足を離すと車が動く可能性があるので注意が必要です。解除忘れにも気をつけましょう。

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発進時にかけるブレーキはどっち?サイドブレーキとパーキングブレーキ、安全な発進のための知識

車を運転する上で、サイドブレーキ(パーキングブレーキ)の使い方は基本中の基本ですが、意外と曖昧な知識のまま運転している方もいるのではないでしょうか。特に発進時、どちらのブレーキをかけるべきか、状況によって判断が異なることもあります。この記事では、サイドブレーキとパーキングブレーキの種類、それぞれの役割、そして安全な発進のためにどちらをどのように使うべきか、詳しく解説していきます。

サイドブレーキとパーキングブレーキの違い – 呼び方の違いだけではない

まず、サイドブレーキとパーキングブレーキは、一般的には同じ意味で使われます。しかし、厳密には「パーキングブレーキ」は駐車時に車を固定するブレーキ全般を指し、その種類の一つとして「サイドブレーキ」が存在します。

現在、主流となっているパーキングブレーキは、以下の3種類です。

  • サイドブレーキ: レバー式で、手で引いて操作するタイプ。昔ながらのタイプで、ドリフト走行など特殊な操作にも使われることがあります。
  • フットブレーキ: 足で踏み込んで操作するタイプ。主に大型車や一部のSUVに採用されています。
  • 電動パーキングブレーキ: スイッチ操作でON/OFFするタイプ。近年普及しており、自動で作動・解除されるオートホールド機能と連携しているものもあります。

それぞれの役割 – 駐車時だけじゃない!

サイドブレーキ(パーキングブレーキ)の主な役割は、停車中に車が動き出さないように固定することです。しかし、それ以外にも重要な役割があります。

  • 坂道発進の補助: マニュアル車の場合、坂道発進時にサイドブレーキを使って車の後退を防ぎ、スムーズな発進をサポートします。オートマチック車でも、急な坂道などでは、サイドブレーキを併用することでより安全に発進できます。
  • 非常ブレーキとしての利用: メインのブレーキシステムが故障した場合、緊急的にサイドブレーキを使って減速・停止することができます。ただし、急激な操作はタイヤロックを引き起こし、スリップの危険性があるため、慎重な操作が必要です。
  • 車両の安定: 雪道や凍結路面など、滑りやすい路面で停車する際に、サイドブレーキを軽く引いておくと、車両が安定しやすくなります。

発進時の正しい使い方 – 状況に応じた使い分けが重要

発進時にどちらのブレーキをかけるべきか、という質問に対する答えは、一概には言えません。状況によって使い分けることが重要です。

  • 平坦な場所での発進: 平坦な場所であれば、パーキングブレーキを解除し、アクセルを踏み込むだけでスムーズに発進できます。
  • 坂道での発進: 坂道では、パーキングブレーキを解除する際に車が後退する可能性があります。マニュアル車の場合は、半クラッチとアクセルを使いながら、パーキングブレーキを徐々に解除することで後退を防ぎます。オートマチック車の場合は、オートホールド機能があれば活用し、ない場合はパーキングブレーキを解除するタイミングで素早くアクセルを踏み込む必要があります。
  • 雪道や凍結路面での発進: タイヤが空転しやすい路面では、パーキングブレーキを強くかけるとタイヤがロックしてしまい、かえって危険です。軽くパーキングブレーキを引いた状態で、アクセルをゆっくりと踏み込むことで、タイヤの空転を防ぎ、スムーズな発進を促します。

パーキングブレーキ解除時の注意点 – 確実に解除!

発進時に最も重要なことは、パーキングブレーキを完全に解除することです。解除が不十分な状態で走行すると、ブレーキパッドの摩耗を早めたり、最悪の場合、ブレーキが故障する原因となります。

  • 解除忘れの防止: 電動パーキングブレーキの場合、オートリリース機能がついているものもありますが、必ずメーターパネルの警告灯を確認し、パーキングブレーキが完全に解除されていることを確認してから発進しましょう。
  • スムーズな解除: レバー式のパーキングブレーキの場合、勢いよく解除すると、車体が揺れることがあります。ゆっくりと、スムーズに解除するように心がけましょう。

まとめ – 安全運転のために

サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は、単に停車時に車を固定するだけでなく、安全運転をサポートするための重要な機能です。それぞれの種類や役割を理解し、状況に応じて適切に使い分けることで、より安全で快適な運転が可能になります。この記事で得た知識を活かし、日々の運転に役立ててください。

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