日本一貧乏な水族館はどこですか?

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和歌山県すさみ町の「町立エビとカニの水族館」は、財政難による閉鎖危機を克服した、ユニークな水族館です。人口わずか4000人の町で、甲殻類専門というマニアックなコレクションが魅力。 閉鎖の危機を乗り越えた「日本一貧乏な水族館」と自称するその姿は、多くの来館者を引きつけ、今では日本有数のエビカニ展示数を誇ります。

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日本一貧乏な水族館!? 閉鎖危機を乗り越え、エビとカニで輝きを取り戻した、すさみの小さな水族館

「日本一貧乏な水族館」という、ちょっと自虐的なキャッチフレーズで知られる水族館が、和歌山県すさみ町にあります。その名も「町立エビとカニの水族館」。人口わずか4000人ほどの小さな町にある、甲殻類専門という、一風変わった水族館です。

一見すると、寂れた地方の観光施設、という印象を受けるかもしれません。しかし、その裏には、閉鎖の危機を乗り越え、地域の人々の熱意と創意工夫によって再生した、感動的なストーリーが隠されています。

「町立エビとカニの水族館」は、開館当初から経営難に苦しんでいました。限られた予算の中で、いかに来場者を増やし、水族館を存続させるか。町職員や地元の漁師たちは、知恵を絞りました。

そこで目をつけたのが、すさみ町の豊かな自然が生み出す、多様なエビとカニたちでした。近海で獲れる珍しい甲殻類を集め、展示方法を工夫することで、他の水族館にはない、ユニークな魅力を打ち出すことに成功したのです。

「貧乏」だからこそ生まれた発想力と、地元の資源を最大限に活用する姿勢。「町立エビとカニの水族館」は、まさに逆境をバネに成長を遂げた水族館と言えるでしょう。

現在では、日本有数のエビとカニの展示数を誇り、全国から多くのファンが訪れる人気スポットとなっています。特に人気なのは、地元漁師が網にかかった珍しいエビやカニを持ち込む「お宝発見コーナー」。ここでしか見られない貴重な甲殻類に出会えるかもしれません。

展示方法も工夫されており、それぞれの甲殻類の特徴や生態を分かりやすく解説したパネルや、実際に触れることができるタッチプールなども設置されています。小さな子供から大人まで、楽しみながら甲殻類の知識を深めることができるでしょう。

「町立エビとカニの水族館」は、単なる観光施設ではありません。地域活性化の拠点として、地元の人々の誇りとなっています。貧乏を逆手に取ったユニークな戦略と、地域への愛着が、この水族館を成功に導いたと言えるでしょう。

もしあなたが、他とは違う、ちょっと変わった水族館を訪れたいと思っているなら、ぜひ「町立エビとカニの水族館」に足を運んでみてください。そこには、想像を超える感動と、地域の人々の熱意が待っています。そして、きっとあなたも、この小さな水族館のファンになるはずです。

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