CEマークが必要な製品は?

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CEマーキングは、産業機械、電子機器、電気機器、おもちゃ、医療機器など、EU域内で販売される幅広い製品に必要です。 これには、食品加工機械、工作機械、家電製品、スマートフォン、そして特定の無線機器が含まれます。 CEマーキングは、製品がEUの健康、安全、環境保護基準を満たしていることを示します。 有害物質の使用制限(RoHS指令)も含まれます。

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CEマークは、あなたの製品に必要? 知っておくべき対象製品と注意点

CEマークは、ヨーロッパ経済領域(EEA)内で製品を販売する上で、非常に重要な意味を持つ認証マークです。しかし、CEマークが必要な製品とそうでない製品があり、間違った認識で販売してしまうと、罰則の対象となる可能性があります。この記事では、CEマークが必要な製品群をより具体的に掘り下げ、注意すべき点について解説します。

冒頭で触れられているように、CEマークは幅広い製品に適用されます。例えば、以下のような製品群が挙げられます。

  • 機械類: 各種産業機械、工作機械、建設機械、農業機械など、動力を持ち、人の手を介して作業を行う機械全般が対象となります。これには、食品加工機械、包装機械、印刷機械なども含まれます。
  • 電気・電子機器: 家電製品(冷蔵庫、洗濯機、テレビなど)、情報機器(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)、オーディオ機器、照明器具など、電気エネルギーを使用する機器の多くが対象です。
  • 玩具: 子供向けに設計・製造されたおもちゃ全般。安全性に関する基準が厳しく設けられています。
  • 医療機器: 診断機器、治療機器、手術器具、医療用ソフトウェアなど、人の健康に関わる機器は、特に厳格なCEマークの基準が適用されます。
  • 無線機器: Bluetooth機器、Wi-Fi機器、携帯電話など、電波を利用する機器。電波干渉や人体への影響に関する基準を満たす必要があります。
  • 建設資材: セメント、レンガ、窓、ドアなど、建築構造物に使用される材料。強度や耐久性、安全性に関する基準が設けられています。
  • 個人用保護具(PPE): ヘルメット、安全靴、保護メガネ、手袋など、作業者の安全を保護するための装備。危険な作業環境で使用されるため、高い安全性が求められます。
  • ガス器具: ガスコンロ、給湯器、暖房器具など、ガスを燃料とする機器。ガス漏れや不完全燃焼による事故を防ぐための安全基準が適用されます。
  • 圧力機器: 圧力容器、配管、弁など、圧力を利用する機器。爆発事故を防ぐための安全基準が設けられています。

これらの製品群は、それぞれの適用される指令(Directive)によって、CEマーク取得のための要求事項が異なります。 例えば、機械類であれば機械指令(Machinery Directive)、電気・電子機器であれば低電圧指令(Low Voltage Directive)とRoHS指令(Restriction of Hazardous Substances Directive)などが適用されます。

CEマーク取得における注意点:

  • 適用指令の特定: まず、自社製品がどの指令の対象となるのかを正確に特定する必要があります。複数の指令が適用される場合もあります。
  • 適合性評価: 製品が関連する指令の要求事項を満たしていることを証明するために、適合性評価を行う必要があります。自己適合宣言を行うことができる場合もありますが、第三者認証機関(Notified Body)による認証が必要な場合もあります。
  • 技術文書の作成: 製品の設計、製造、試験に関する情報をまとめた技術文書を作成する必要があります。この文書は、製品の安全性に関する根拠となる重要な資料です。
  • CEマークの表示: CEマークは、製品本体、パッケージ、または取扱説明書に明確に表示する必要があります。
  • 適合宣言書の発行: 適合性評価の結果に基づき、適合宣言書を発行する必要があります。この宣言書は、製品がEUの基準に適合していることを示す公式な文書です。

CEマークは単なる飾りではありません。EU域内で製品を販売するためのパスポートであり、製品の安全性を保証するものです。CEマークの取得プロセスは複雑で専門的な知識が必要となるため、専門家のサポートを受けることをお勧めします。CEマークに関する正しい知識を持ち、適切な対応を行うことで、EU市場への参入をスムーズに進めることができるでしょう。

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