外国人が日本でやってみたいことは何ですか?
外国人が日本でやってみたいこと?日本食が約68%で最多
外国人が日本でやってみたいことを知ることは、訪日客の最新の関心を把握するために不可欠です。伝統的な体験から独自の文化まで関心は多岐にわたり、旅行者の背景や渡航回数でニーズは現実的に変化します。具体的な人気の目的を確認してインバウンド対策に役立てましょう。
外国人が日本でやってみたいことの最新トレンドと人気ランキング
外国人が日本でやってみたいことのトップは、圧倒的に日本食を食べること(約68%)です。
これに温泉入浴(約48%)、自然・景勝地観光(約46%)、ショッピング(約44%)が続いており、体験型の観光が主流になっています。寿司や懐石料理といった伝統的な和食から、ローカルフード、コンビニスイーツ、さらには外国人に人気の日本観光まで、訪日客の関心は多岐にわたります。
ただ、これらはあくまで統計上の話であり、旅行者の背景や渡航回数によって実際のニーズはかなり変化するのが現実です。
私はこれまで多くのインバウンド関係者や外国人旅行者と接してきましたが、みんな口を揃えて「日本の多様さに驚いた」と言います。
最初は定番スポットを巡るだけでも十分に満足してくれますが、一度日本の魅力に触れると、さらに深い日常を体験したくなるようです。
実は、初めて日本に来る人と、何度も足を運んでいるリピーターとでは、求める体験の質が大きく異なります。
この記事では、そんな彼らが本当に日本でやってみたいことの裏側にある本音を、私の実体験を交えながら深掘りしていきます。
不動の1位:本場で体験する「日本食(グルメ)」のディープな魅力
訪日外国人の約68%が目的として挙げる外国人が日本で食べたいものですが、最近はその中身がかなり進化しています。
以前は「寿司」や「天ぷら」といった高級なイメージの和食が人気でしたが、現在はラーメン、居酒屋メニュー、お好み焼きといった「B級グルメ」や「日常食」への関心が爆発的に高まっています。
特に日本の居酒屋文化は、お酒と一緒に少しずつ様々な料理を楽しめる「日本のタパス(スペインの小皿料理)」として、海外旅行者にとって非常にエキサイティングな空間に映っています。
以前、アメリカから来た友人を東京の小さな焼き鳥屋に連れて行ったときのことです。
彼は最初、メニューが読めないことや、狭い店内でお隣さんと肩が触れ合う距離感に少し戸惑っていました。
手が少し震えるほど緊張していた彼ですが、目の前で炭火で焼かれる焼き鳥の香ばしい匂いと、大将の「へい、お待ち!」という活気ある声に、一瞬で目を輝かせました。
一口食べた瞬間、「今まで食べていた焼き鳥は何だったんだ!」と大興奮。
結局、言葉が通じない隣の席のサラリーマンと身振り手振りで乾杯し、最後には満面の笑みで店を後にしました。
彼らが求めているのは、単に美味しい食べ物を口にすることではなく、その空間の熱気や、日本人の日常に溶け込むという体験そのものなのです。
また、日本のコンビニ食もいまや立派な観光コンテンツです。
海外のコンビニとは比較にならないクオリティの高さ、特におにぎりの開け方のギミックやカツサンドの柔らかさは、SNSを通じて世界中に拡散されています。
安くてクオリティが高い日本の日常食は、彼らの胃袋を完全に掴んでいます。
癒やしと日本文化の融合:「温泉入浴」と「伝統文化体験」
日本特有の文化として、約48%の外国人がやってみたいと答えるのが温泉です。
裸で他人とお風呂に入るという文化がない国の人にとって、温泉は最初は非常にハードルの高い未知の体験です。
しかし、実際に体験した旅行者の多くは、日本の温泉を「最高のチルアウト(リラックス)体験」と大絶賛します。
美しい日本庭園や雪景色を眺めながら入る露天風呂は、他国では味わえない究極の贅沢として認知されています。
外国人は日本で何したい?のひとつとして、神社仏閣の参拝や着物体験、侍・忍者文化といった伝統文化へのアプローチがあります。
1.000年以上の歴史を持つ京都や奈良の建造物に身を置き、歴史の重みを感じたいという知的探求心を持つ外国人は非常に多いです。
最近では、ただ見るだけでなく、実際に着物を着て街を歩いたり、座禅や茶道を体験したりする「参加型」のプログラムが選ばれています。
爆発的な人気:アニメ・ゲームの「聖地巡礼」と最新ショッピング
世界中にファンを持つ日本のアニメやゲーム、いわゆるポップカルチャーの聖地巡礼は、若い世代を中心に日本を訪れる最大の動機になっています。
秋葉原や原宿といった定番の街を訪れるだけでなく、アニメの舞台となった地方の田舎町や踏切、神社にまで足を運ぶ熱狂的なファンも珍しくありません。
マリオやポケモンといった世界的なキャラクターの世界観に本場で浸ることは、彼らにとって長年の夢の実現を意味します。
一方、ショッピング目的(約44%)の内容も変化しています。
かつてのような家電製品の「爆買い」は落ち着きを見せ、現在は日本の文房具や化粧品、お菓子、伝統工芸品といった、細部までこだわりが詰まった高品質なアイテムが人気です。
消せるボールペンや高品質なノートは、海外のクリエイターや学生へのお土産として鉄板のアイテムになっています。
2026年最新トレンド:「地方分散」と「サステナブルなローカル体験」
ここで、2026年のインバウンド市場における非常に重要な動きについて触れておきます。
現在のトレンドを一言で表すなら「ゴールデンルート(東京・箱根・京都・大阪)からの脱却」と「ローカルへの回帰」です。
主要観光地での混雑(オーバーツーリズム)を避け、日本の本当の田舎や自然、現地の人々との深い交流を求める外国人が急増しています。
伝統的な古民家に滞在する農泊(ファームステイ)や、地域の伝統工芸の職人に弟子入りするようなワークショップなど、その土地の暮らしに深く入り込む旅がステータスとなっているのです。
ただ、この地方への旅には大きな壁が立ちはだかります。
公共交通機関のアクセスの悪さや、英語の案内がほとんどないといった言語の壁です。
誰もがスムーズに田舎を楽しめるわけではありません - というより、現状は多くの旅行者が移動手段の確保に四苦八苦しています。
それでも彼らが地方を目指すのは、有名観光地のように観光客向けにパッケージ化されたものではなく、まだ誰も見つけていない「本物の日本」を自分の目で見つけたいという強い欲求があるからです。
自然の中でサステナブルに暮らす人々の営みに触れることは、都会の喧騒に疲れた海外の旅行者にとって、何よりも価値のある体験となっています。
「初訪日客」と「リピーター」が日本でやりたいことの比較
日本を訪れるのが初めての人と、2回目以上のリピーターとでは、旅行の目的や行動パターンに明確な違いが見られます。それぞれの特徴を整理しました。
初めての訪日客(ファーストタイマー)
• 東京、京都、大阪などの有名観光地(ゴールデンルート)が中心
• 寿司、天ぷら、高級和牛、有名チェーンのラーメンなど王道グルメ
• ガイドブックやSNSで有名な「マストスポット」を効率よく網羅したい
• 浅草寺や金閣寺の観光、渋谷のスクランブル交差点を歩くなど視覚的な定番体験
リピーター客(2回目以降の訪日)
• 北海道、九州、四国や、白川郷などの地方都市、隠れた秘境
• 地方の郷土料理、居酒屋の裏メニュー、地酒の飲み比べ、路地裏のローカル食堂
• 混雑を避け、観光地化されていない「ありのままの日本の日常」をゆっくり味わいたい
• 古民家宿泊、地方の秋祭り参加、伝統工芸の製作体験など日常に踏み込んだ体験
初めての人は誰もが知るランドマークや王道グルメで「日本のイメージ」を確認し、リピーターは一歩踏み込んで「日本の日常や地方の個性」をディープに楽しむ傾向があります。インバウンド誘致を考える際は、この成熟度の違いを意識することが極めて重要です。フランス人旅行者ピエールさんの挑戦:言葉の壁を越えた四国遍路旅
フランスの会社員であるピエールさん(35歳)は、3回目の日本旅行で「もっと精神的な日本を体感したい」と考え、四国八十八箇所巡り(お遍路)の一部を歩く計画を立てました。しかし、地方のローカル線や宿坊の予約は日本語のみの対応が多く、出発前は本当に辿り着けるか不安でいっぱいでした。
旅の3日目、高知県の山間部にある小さな宿坊に泊まった際、英語の案内が一切なく、夕食の時間や入浴のルール(マナー)が分からずに部屋で立ち尽くしてしまいました。スマートフォンを片手に右往左往する彼の姿は、まさに旅のピンチそのものでした。
見かねた宿坊の住職が、翻訳アプリを使いながら身振り手振りで丁寧にルールを説明してくれました。ピエールさんは、完璧な英語の案内を期待するのではなく、不器用でも目の前の人と心を通わせようとすることが大切だと気づきました。
その後、彼は地元の人にお茶を奢ってもらうなど温かいおもてなしを受け、1週間の歩き遍路を無事に完遂。都会の観光地では決して味わえなかった「人の温かさ」に触れ、すでに次の日本の田舎を巡る旅の計画を始めています。
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外国人が日本の飲食店で一番困ることは何ですか?
多くの外国人が困るのは「英語メニューの有無」と「決済方法」です。特に地方の個人店では、クレジットカードや電子マネーが使えず現金のみの対応だったり、写真のない日本語の券売機しかないケースが多いため、これが大きな障壁となっています。
温泉でのタトゥー(刺青)への対応は最近どうなっていますか?
海外ではファッションとしてタトゥーを入れている人が多いため、日本の温泉文化における制限には戸惑いの声があります。最近では、カバーシールで隠せば入浴可能にする施設や、貸切風呂の利用を勧めるなど、徐々に受け入れの幅が広がっています。
外国人が「おもてなし」と感じる具体的なサービスは何ですか?
彼らが感動するのは、お会計時にチップが不要なのに最高水準の笑顔で接客されることや、雨の日に購入した商品にビニールカバーをかけてくれるといった、細やかな気配りです。マニュアルを超えた自然な優しさに、強い日本らしさを感じるようです。
戦略の要約
「モノ消費」から「コト消費」へのシフトが鮮明に買い物を大量にする旅よりも、日本食の食べ歩きや温泉、文化体験といった「そこでしかできない体験」にお金と時間を使う傾向が強まっています。
地方が持つ「ありのままの日常」こそが強力な観光資源海外旅行者が求めているのは過度な観光地化ではなく、地元の人が愛する居酒屋や自然豊かな田舎など、日本本来のライフスタイルです。
受け入れ側の課題はマナーの共有と言語のサポート温泉や飲食店のマナーを分かりやすく図解で伝える工夫や、翻訳ツールの活用を恐れない姿勢が、今後のインバウンド対応成功のカギとなります。
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