道路案内のフォントは何ですか?

31 閲覧数
一般道の標識は、日本語が丸ゴシック体の「ナール」、英語が「ヘルベチカ」です。高速道路は角ゴシック体で、首都高は「新ゴ」、NEXCO管轄は「ヒラギノ」が使われています。かつては日本道路公団独自の「公団文字」が使われていました。
フィードバック 0 いいね数

道案内の文字に込められた想い:視認性を追求したフォントの秘密

私たちは毎日、何気なく道路標識を目にしています。目的地へスムーズに導いてくれる標識は、その存在を意識することは少ないかもしれません。しかし、標識に使われているフォントは、運転者の安全と円滑な交通を支えるために、緻密な計算と工夫が凝らされているのです。

一般道の標識に使われているのは、日本語では丸ゴシック体の「ナール」、英語では「ヘルベチカ」というフォントです。丸ゴシック体は、文字の角が丸みを帯びているため、柔らかく親しみやすい印象を与えます。特に「ナール」は、視認性が高く、遠くからでも文字が判別しやすいように設計されています。対照的に、英語の「ヘルベチカ」は、シンプルで普遍的なデザインが特徴です。可読性が高く、国際的な標識としても広く採用されています。

一方、高速道路の標識は、一般道とは異なる角ゴシック体が使われています。これは、高速走行時でも文字が瞬時に認識できるよう、より力強く、シャープな印象を与えるためです。首都高速道路では「新ゴ」、NEXCO(ネクスコ)管轄の高速道路では「ヒラギノ」が採用されています。「新ゴ」は、その名の通り新しいゴシック体であり、現代的なデザインと高い視認性を両立しています。「ヒラギノ」は、美しく洗練された印象があり、多くのデジタルデバイスにも採用されている汎用性の高いフォントです。

かつて、日本道路公団時代には、独自の「公団文字」というフォントが使われていました。このフォントは、遠くからでも文字がはっきりと見えるように、太く、力強いデザインが特徴でした。しかし、時代とともにデジタル技術が進化し、より視認性の高い新しいフォントが登場したことで、「公団文字」は徐々に姿を消し、現在では一部の古い標識に残るのみとなっています。

道路標識のフォント選びは、単なるデザインの問題ではありません。運転者の視認性、天候条件、道路状況など、様々な要素を考慮して決定されます。フォントの太さ、文字間隔、色のコントラスト、背景色など、細部にわたる調整によって、運転者は瞬時に情報を読み取り、安全に運転することができるのです。

次に道路標識を目にする機会があれば、ぜひフォントにも注目してみてください。そこには、私たちの安全を守るための、深いこだわりと技術が隠されているのです。普段何気なく目にしている標識の文字に込められた想いを知ることで、道路を利用する際の安全意識も高まるのではないでしょうか。