外貨を売却して確定申告は必要ですか？

外貨売却と確定申告

海外旅行や投資などで獲得した外貨を売却した場合、その為替差益は雑所得として扱い、確定申告が必要になります。

為替差益とは

外貨を売却した際に、購入時よりも換金レートが高くなった場合に発生する利益のことです。逆に、換金レートが下がった場合は損失となります。

確定申告の必要性

為替差益は雑所得に該当するため、総合課税の対象となります。総合課税では、他の所得（給与、事業所得など）と合わせて課税されるため、確定申告が必要になります。

年末調整の適用除外

年末調整は、給与所得者に対する税額の調整手続きですが、雑所得には適用されません。そのため、外貨売却による為替差益は、年末調整ではなく確定申告で申告する必要があります。

確定申告の手順

外貨売却による為替差益を確定申告するには、以下の手順に従います。

1. マイナンバーと確定申告書を入手する： 税務署やe-Taxで入手できます。
2. 「所得金額等の計算」欄に為替差益を記載する： 「その他の所得（雑所得）」の欄に、外貨売却によって獲得した為替差益の金額を記載します。
3. 「所得税額等の計算」欄に税額を計算する： 給与所得などの他の所得と合計した総所得金額をもとに、税額を計算します。
4. 税金を納付する： 計算した税額は、指定された納付期限までに納付する必要があります。

注意事項

• 外貨を売却した際に得た為替差益は、外貨売却時の換金レートで円換算します。
• 為替差益が発生した場合は、損失部分との相殺はできません。
• 外貨の購入代金が不明な場合は、購入時の時価を推定して申告する必要があります。

まとめ

外貨を売却して為替差益が生じた場合は、確定申告が必要になります。年末調整は適用されないので、雑所得として正しく申告することが重要です。為替差益の申告漏れがあると、過少申告として税務署から追徴課税される可能性があります。