28人乗りのマイクロバスの免許は？

28人乗りマイクロバスの運転免許：必要な資格と取得方法、そして運転上の注意点

28人乗りのマイクロバスを運転するには、多くのドライバーが想像するよりも高度な運転免許が必要です。 普通自動車免許だけでは到底運転できず、誤った認識で運転してしまうと、重大な交通違反として取り締まられる可能性があります。 本記事では、28人乗りマイクロバスの運転に必要な免許、その取得方法、そして運転にあたっての注意点を詳しく解説します。

まず断言しておきますが、28人乗りマイクロバスを公道で運転するには、「中型免許（8t限定なし）」または「大型免許」が必要です。 普通免許では、たとえ経験豊富なドライバーであっても、法律上、運転することはできません。 これは車両の大きさや重量、そして乗客の安全確保という観点から、より高度な運転技術と知識が求められるためです。

具体的に「中型免許（8t限定なし）」とは何かを説明しましょう。「中型免許」には、「8t限定」と「8t限定なし」の2種類があります。「8t限定」は、車両総重量8トン以下の車両を運転できる免許です。しかし、28人乗りのマイクロバスは、乗客や荷物を積載すると、この8トンを超える可能性が高いです。そのため、28人乗りのマイクロバスを確実に運転するには、「8t限定なし」の免許が必要になります。この免許は、車両総重量11トン以下の車両を運転できます。

一方、「大型免許」は、車両総重量11トンを超える車両を運転できる免許です。 マイクロバスによっては、大型免許が必要となる場合もありますが、多くの28人乗りマイクロバスは「中型免許（8t限定なし）」で運転可能です。 しかし、車両の仕様によって必要な免許が異なるため、運転前に必ず車両の諸元を確認し、自身の免許が適切かどうかを確かめる必要があります。 車両の運転免許証記載事項欄を確認するか、自動車検査証を確認するのが確実です。

これらの免許を取得するには、運転免許試験場にて試験を受ける必要があります。 試験内容は、学科試験と技能試験からなり、特に技能試験では、大型車特有の操作性や、乗客を乗せての運転に求められる安全運転技術が厳しく評価されます。 合格率は決して高くなく、十分な練習と準備が必要となります。 教習所に通うことで、安全な運転技術を習得し、合格率を上げることも可能です。

最後に、免許を取得したからといって安心できるわけではありません。 28人乗りのマイクロバスは、普通車に比べて視界が狭く、ブレーキ距離も長いため、常に安全運転を心がける必要があります。 特に、交差点での徐行や、急ブレーキ・急ハンドルを避け、余裕を持った運転を心がけましょう。 また、乗客の安全確保も重要な役割です。 乗車前には、安全確認を徹底し、出発前には乗客全員に安全に関する説明を行うなど、安全管理に細心の注意を払う必要があります。 安全運転は、自分自身を守るだけでなく、多くの乗客の命と安全を守ることに繋がります。

マイクロバスの運転は、単なる移動手段の提供ではなく、多くの命を預かる責任ある仕事です。 免許取得後も、安全運転を意識し、常にスキル向上に努めることが不可欠なのです。