産後退院後悪露の量が増えたのはなぜですか?

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退院後、活動量が増えることで悪露の量が増加することがありますが、通常は徐々に減少します。しかし、500円玉以上の血の塊が出たり、鮮血の出血が続く場合は、医療機関に連絡してください。診察が必要となる場合があります。

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退院後、悪露の量が増えた? 知っておきたい原因と対処法

産後、退院して自宅での生活が始まると、体調の変化に戸惑うことも多いでしょう。その中でも、悪露の量について不安を感じる方は少なくありません。「退院して少し楽になったのに、なんだか悪露の量が増えた気がする…」そんな経験はありませんか? 今回は、退院後に悪露の量が増える原因と、対処法について詳しく解説します。

悪露とは何か? なぜ出るのか?

悪露とは、出産によって剥がれ落ちた子宮内膜や血液、リンパ液などが混ざった分泌物です。妊娠中に大きく変化した子宮が元の状態に戻る過程で排出されるもので、生理とは異なります。出産直後から始まり、徐々に量や色が変わっていき、産後1ヶ月~2ヶ月ほどで自然に止まります。

退院後に悪露の量が増える原因

退院後、悪露の量が増える原因はいくつか考えられます。

  • 活動量の増加: 退院前は安静に過ごしていたのが、退院後は家事や育児など、活動量が増えることで血行が良くなり、悪露の排出が促されることがあります。これは自然な反応であり、一時的なものであることが多いです。
  • 子宮の収縮不全: 出産後、子宮は徐々に収縮して元の大きさに戻ります。しかし、子宮の収縮がうまくいかない場合、悪露の排出がスムーズに進まず、量が増えたり、排出期間が長引いたりすることがあります。
  • 子宮内の炎症や感染: ごくまれに、子宮内に炎症や感染が起こり、悪露の量が増えることがあります。この場合、悪臭を伴ったり、発熱などの症状が現れることもあります。
  • 子宮残留物: 出産時に胎盤の一部などが子宮内に残ってしまうと、悪露が長引いたり、量が増えたりする原因となります。
  • 授乳: 授乳を行うと、子宮収縮を促すホルモンが分泌されます。そのため、授乳後に悪露の量が増えることがあります。これは自然な反応であり、心配する必要はありません。

注意すべき症状と対処法

悪露の量が増えるだけでなく、以下の症状が見られる場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

  • 500円玉以上の血の塊が頻繁に出る: 血の塊は、子宮内の血液が凝固したものです。大きな血の塊が頻繁に出る場合は、子宮収縮不全や子宮残留物の可能性が考えられます。
  • 鮮血の出血が続く: 悪露は徐々に色が薄くなり、茶色や黄色へと変化していきます。鮮血の出血が続く場合は、出血が多い状態であり、医療機関での診察が必要です。
  • 悪臭を伴う: 悪臭は、子宮内の感染を示唆する可能性があります。
  • 発熱や腹痛がある: 発熱や腹痛は、子宮内の炎症や感染の兆候である可能性があります。
  • めまいや立ちくらみがある: 大量の出血によって貧血になっている可能性があります。

日常生活でできること

  • 安静にする: 無理な活動は避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
  • 子宮を冷やさない: 温かい服装を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。
  • 十分な水分補給: 水分補給は、血液循環を良くし、子宮収縮を促す効果があります。
  • 十分な睡眠: 睡眠不足は、体力の低下につながり、子宮の回復を妨げる可能性があります。

まとめ

退院後に悪露の量が増える原因は様々ですが、多くは一時的なものです。しかし、上記のような注意すべき症状が見られる場合は、自己判断せずに医療機関に相談することが大切です。安心して育児に取り組むためにも、自身の体調の変化に注意し、気になることがあれば早めに医師や助産師に相談しましょう。

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