シロツメクサの和名と学名は?

6 ビュー

シロツメクサは、一般的にクローバー、オランダゲンゲ、オランダウマゴヤシといった和名で親しまれています。学名は Trifolium repens で、英語ではWhite cloverやLadino cloverと呼ばれます。原産地はヨーロッパです。

コメント 0 好き

シロツメクサ、その名に秘められた物語:クローバーから幸せの象徴へ

道端や公園でよく見かけるシロツメクサ。子供の頃、四つ葉のクローバーを探した思い出を持つ人も多いのではないでしょうか。この可愛らしい植物には、複数の和名と学名が存在し、それぞれの名前に興味深い背景が隠されています。

まず、最も一般的な和名である「シロツメクサ」。これは、江戸時代にオランダからガラス製品などを輸入する際、梱包材として乾燥したシロツメクサが使われていたことに由来します。「詰め草」として利用されていた白い花を咲かせる草、という意味合いですね。当時の人々が異国の品々とともに持ち込まれたこの植物に、どのような印象を抱いたのか想像すると、少しロマンを感じられます。

次に、「クローバー」という呼び名。これは英語の “clover” がそのまま日本語として定着したものです。英語圏では古くから幸運の象徴とされ、特に四つ葉のクローバーは稀少であることから、見つけると幸せが訪れると言われています。この文化的な背景が日本にも伝わり、クローバー=幸せ、というイメージが広まったのでしょう。

さらに、「オランダゲンゲ」という和名も存在します。「ゲンゲ」はレンゲ(紫雲英)のことで、マメ科の植物を指します。オランダから渡来したレンゲに似た植物、という意味合いで、これもシロツメクサが海外から来た植物であることを示しています。同様に、「オランダウマゴヤシ」という呼び名も、ウマゴヤシ(アルファルファ)に似た植物であることから名付けられたと考えられます。

学名は Trifolium repens です。Trifolium はラテン語で「三つ葉」を意味し、シロツメクサの葉の形状を表しています。repens は「這う」という意味で、地面を這うように広がるシロツメクサの生育特性を表しています。学名には、その植物の特徴が凝縮されているのです。

このように、シロツメクサには複数の和名と学名が存在し、それぞれが植物の歴史や特徴、そして文化的な背景を反映しています。単に「クローバー」と呼ぶだけでなく、これらの名前の由来を知ることで、より深くシロツメクサの魅力を感じることができるでしょう。

身近な植物であるシロツメクサも、その名前の由来を紐解くと、様々な物語が浮かび上がってきます。今度、シロツメクサを見かけたら、幸運を願うだけでなく、その名前の背景にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。

#クローバー #シロツメクサ #マメ科