車検証は車に積むもの？

車検証は車に積むもの？法律で定められた義務と、もしもの時の対処法

車を運転する上で、運転免許証と同じくらい重要な書類、それが車検証（自動車検査証）です。法律で定められた義務として、車検証は「常に車に積んでおく」ことが求められています。しかし、なぜそこまで重要なのでしょうか？単に法律で決まっているから、というだけでなく、車検証が果たす役割や、もしもの時の対処法を知っておくことで、より安心してカーライフを送ることができます。

なぜ車検証は車に積んでおく必要があるのか？

道路運送車両法第66条第1項において、車検証の備え付けが義務付けられているのは、車両の安全性を証明する重要な書類だからです。車検証には、車両の所有者情報、車両の型式、車体番号、そして有効期間などが記載されています。これらは、以下の点で重要な役割を果たします。

• 車両の同一性の証明: 車検証は、その車両が国の定める保安基準に適合していることを証明するものです。これにより、盗難車や不正改造車を取り締まる上で重要な情報源となります。
• 所有権の証明: 車検証には所有者の情報が記載されており、車両の所有権を証明する役割を果たします。これは、売買や譲渡の際に必要となるだけでなく、事故やトラブルが発生した場合にも重要な情報となります。
• 継続検査（車検）の実施: 車検証に記載された有効期間は、次に車検を受けるべき時期を示しています。車検切れの車両を運転することは法律違反であり、車検証はその期限を管理する上で不可欠です。

車検証を積んでいないとどうなる？

車検証の不携帯は、法律違反となり、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。しかし、罰金だけが問題ではありません。万が一、交通事故を起こしてしまった場合、警察への届け出や保険会社への連絡など、様々な手続きに車検証が必要となります。不携帯の場合、手続きに時間がかかり、対応が遅れてしまう可能性があります。

もし車検証を紛失・破損してしまったら？

車検証は、再交付の手続きを行うことができます。手続きは、運輸支局または自動車検査登録事務所で行います。再交付に必要なものは、以下の通りです。

• 申請書（運輸支局で入手可能）
• 印鑑（所有者のもの）
• 身分証明書（運転免許証など）
• 理由書（紛失の場合、紛失した理由を記載）
• 手数料

再交付の手続きは、所有者本人だけでなく、代理人が行うことも可能です。その場合は、委任状が必要となります。

車検証の保管場所は？

車検証の保管場所は、グローブボックスが一般的です。しかし、グローブボックスは盗難のリスクもあるため、人目に付きにくい場所に保管することも検討しましょう。例えば、取扱説明書と一緒に保管したり、サンバイザーの裏に挟んでおくなどの方法があります。

まとめ

車検証は、単なる書類ではなく、あなたの愛車の安全と権利を守るための重要な証明書です。法律で定められた義務を遵守し、常に車内に備え付けておくようにしましょう。万が一、紛失や破損してしまった場合は、速やかに再交付の手続きを行い、安心してカーライフを送りましょう。

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