着物の縁起の悪い柄は?

9 ビュー

結婚式などの慶事の着物では、散るイメージの桜や、花ごと落ちる椿の柄は避けましょう。これらは「別れ」や「終わり」を連想させ、縁起が悪いとされるためです。特に桜は、美しさとともに儚さも象徴し、散りゆく姿が特別な意味を持つため、注意が必要です。

コメント 0 好き

着物の柄、知っておきたい縁起とタブー:大人のたしなみとして

着物は日本の伝統的な衣装であり、その美しい柄は単なる装飾以上の意味を持ちます。柄にはそれぞれ込められた意味があり、着用する場や季節、そして何よりもその柄が持つ「縁起」を考慮することが大切です。特に、結婚式のようなお祝いの席では、縁起の良い柄を選ぶのは当然のマナー。しかし、反対に避けるべき柄も存在します。

インターネット上では、桜や椿が縁起の悪い柄として紹介されていますが、それだけではありません。より深く着物の柄のタブーについて理解し、大人の女性として恥ずかしくない着物選びをしましょう。

「散る」イメージだけじゃない!避けるべき柄の深層心理

桜や椿が結婚式で避けられる理由は、「散る」というイメージが「別れ」や「終わり」を連想させるからです。しかし、これは表面的な解釈に過ぎません。これらの花が持つ、より深い意味を理解することが重要です。

  • 桜: 桜は美しく、日本を代表する花ですが、「儚さ」や「散り際の美学」を象徴する花でもあります。結婚式は新たな始まりを祝う場ですから、儚さや終わりを連想させる桜は、やはり避けるべきでしょう。ただし、入学式など新たなスタートを祝う場では、桜は未来への希望を象徴する柄として好まれます。

  • 椿: 椿は首から落ちるように花が落ちることから、「首切り」を連想させ、武士の間では不吉な花とされてきました。現代においても、お見舞いの品として椿を贈るのはタブーとされています。結婚式においては、その落ち方が「縁が切れる」ことを連想させるため、避けるべき柄です。

他にもある!注意すべき柄

  • 菊: 菊は皇室の紋章としても知られ、高貴な花として扱われます。しかし、葬儀の際に使用されることも多いため、結婚式では避けるべきという考え方もあります。特に、白菊のみのデザインは、弔事を連想させるため注意が必要です。

  • 紅葉: 紅葉も美しい柄ですが、その散りゆく様子から、桜と同様に「終わり」を連想させるため、結婚式では避ける傾向にあります。

  • 蛇や蜘蛛: これらの動物は、一般的に不吉なイメージを持たれているため、慶事の場にはふさわしくありません。

柄選びのポイント:TPOをわきまえる

着物の柄を選ぶ上で最も重要なのは、TPOをわきまえることです。結婚式だけでなく、お茶会、入学式、卒業式など、それぞれの場にふさわしい柄を選ぶようにしましょう。迷った場合は、着物専門店や詳しい人に相談するのが確実です。

着物は日本の文化を象徴する美しい衣装です。柄の意味を理解し、TPOに合わせた着物選びをすることで、より一層着物姿を美しく、そして自信を持って楽しむことができるでしょう。

#Fukusou #Kimono No Kata #Shinan