着物が正絹かどうかの見分け方は?

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着物の正絹(シルク)を見分けるには、目立たない部分の糸を少量取り出し、火をつけて燃焼テストを行います。正絹は燃えると黒い煙を出し、燃えカスは指で崩すと灰になり、髪の毛が焼けるような臭いがします。化学繊維の場合は溶けて固まり、独特の臭いを発します。

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着物愛好家必見!正絹(シルク)の見分け方、燃焼テストだけじゃない!

着物愛好家の皆さん、着物の素材、特に正絹(シルク)かどうかを見分けることに苦労したことはありませんか? 美しい光沢と滑らかな肌触りが魅力の正絹ですが、残念ながら近年は巧妙な模倣品も多く出回っています。 今回は、燃焼テストだけでなく、様々な角度から正絹を見分ける方法を詳しく解説します。

1. まずは基本!触感と光沢をチェック

  • 触感: 正絹は独特のしなやかさと滑らかさを持っています。手のひらで優しく撫でてみてください。吸い付くような、しっとりとした感触があれば正絹の可能性が高いです。化学繊維は、硬くてゴワゴワした感触があることが多いです。
  • 光沢: 正絹は、上品で奥深い光沢を放ちます。光の角度によって微妙に色合いが変化し、見る人を魅了します。化学繊維は、テカテカとした不自然な光沢がある場合があります。

2. 透け感を観察!

着物を光にかざして透け感を観察してみましょう。正絹は、繊維が細く均一なため、美しい透け感があります。化学繊維は、繊維が太く不均一なため、透け感が悪かったり、透けて見えなかったりすることがあります。

3. シワの寄り方をチェック!

正絹は、独特のシワの寄り方をします。軽く握って離すと、細かく上品なシワができます。このシワは、正絹特有のものです。化学繊維は、シワになりにくかったり、シワになっても取れにくかったりします。

4. 静電気の発生具合を確認!

正絹は、静電気が発生しにくい素材です。着物を着ている時に、スカートが足にまとわりついたり、パチパチと音がする場合は、化学繊維の可能性が高いです。

5. 洗濯表示を確認!

洗濯表示は、着物の素材を知る上で非常に重要な情報源です。正絹の場合は、「絹100%」または「シルク100%」と表示されています。ただし、中には誤った表示がされている場合もあるので、他の方法と合わせて確認することが重要です。

6. 最終手段!燃焼テスト

燃焼テストは、最終的な確認手段として行いましょう。必ず目立たない場所の糸を少量だけ取り出し、火を近づけます。

  • 正絹の場合:
    • 燃えると、焦げ臭い臭い(髪の毛が焼けるような臭い)がする。
    • 黒い煙が出る。
    • 燃えカスは、指で軽く押すと粉々に崩れる。
  • 化学繊維の場合:
    • 燃えると、独特の刺激臭がする。
    • 溶けて固まる。
    • 燃えカスは、固くて溶けたような状態になる。

注意点:燃焼テストは火を使うため、必ず換気の良い場所で行い、火災報知器が作動しないように注意してください。

まとめ

正絹の着物を見分けるには、触感、光沢、透け感、シワの寄り方、静電気の発生具合、洗濯表示、そして燃焼テストなど、様々な方法があります。これらの方法を組み合わせることで、より確実に正絹かどうかを見分けることができます。大切な着物を購入する際には、これらのポイントを参考に、後悔のない選択をしてください。

プラスワン:信頼できるお店で購入する

最も確実な方法は、信頼できる着物専門店で購入することです。専門知識を持った店員さんに相談すれば、素材に関する疑問を解決し、安心して着物を選ぶことができます。

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