飛行機で現金を持ち出す場合の申告方法は？

飛行機で現金を持ち出す場合の申告方法は？：100万円超えは要注意！スムーズな手続きのために

海外旅行、ビジネス出張、留学など、様々な理由で日本から海外へ渡航する際、多額の現金を持ち出す場合は注意が必要です。日本から現金100万円相当以上（日本円だけでなく、外貨やトラベラーズチェックなども含む）を持ち出す、あるいは持ち込む場合は、税関への申告が義務付けられています。 この申告を怠ると、罰則の対象となる可能性があります。 今回は、飛行機で現金を持ち出す際の申告方法について、具体的に解説し、スムーズな手続きのためのポイントをご紹介します。

なぜ申告が必要なの？

現金の持ち出しに関する申告は、マネーロンダリングやテロ資金供与などの不正行為を防止するために、国際的に協力して行われています。 税関での申告により、資金の流れを透明化し、犯罪を未然に防ぐ役割を果たしているのです。 また、申告することで、万が一海外で盗難や紛失などのトラブルに遭った際に、持ち出しを証明する証拠となるため、自身の保護にも繋がります。

具体的な申告方法

1. 「支払い手段等の携帯輸出・輸入申告書」の入手:
   機内で配布される場合もありますが、事前に税関のウェブサイトからダウンロードしておくと便利です。空港の税関カウンターにも備え付けられています。 時間短縮のため、事前に記入しておきましょう。

2. 必要事項の記入:
   氏名、住所、パスポート番号、渡航先、持ち出す現金の種類と金額、使用目的などを正確に記入します。外貨の場合は、円換算額も記入する必要があります。 記入漏れや誤りがあると、手続きに時間がかかる場合があるので、注意深く記入しましょう。

3. 税関カウンターでの手続き:
   出国審査を終えた後、税関検査場にある税関カウンターへ向かいます。 記入済みの申告書、パスポート、そして申告対象の現金（日本円、外貨、トラベラーズチェックなど）を税関職員に提示します。

4. 確認印の受領:
   税関職員が申告内容を確認した後、申告書に確認印を押してくれます。この確認印付きの申告書は大切に保管しておきましょう。 帰国時に必要となる場合もあります。

預け荷物に入れる場合の注意点

現金は手荷物ではなく、預け荷物に入れる場合も申告が必要です。預け荷物に入れる場合は、チェックインカウンターで手続きをする前に、税関で申告を済ませる必要があります。 航空会社によっては、チェックインカウンターで申告書の提出を求められる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

申告を忘れたらどうなる？

申告をせずに100万円相当以上の現金を持ち出そうとした場合、「外国為替及び外国貿易法」違反となり、罰金や科料が科せられる可能性があります。 悪質な場合は、逮捕されることもあります。 「うっかり忘れていた」では済まされないため、必ず申告をしましょう。

スムーズな手続きのためのポイント

• 事前に申告書を入手し、記入しておくと、空港での手続き時間を短縮できます。
• 税関のウェブサイトで最新の情報を必ず確認しましょう。
• 出国時間に余裕を持って空港に到着し、手続きを行いましょう。
• 不安な点があれば、事前に税関に問い合わせて確認することをおすすめします。

海外旅行やビジネスで多額の現金を持ち出す際は、申告手続きを正しく行い、スムーズな出国を実現しましょう。 法令を遵守し、安全で快適な旅をお楽しみください。

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