軽油車にガソリンを入れたらどうすればいいですか？

軽油車にガソリンを入れてしまった！その時、絶対にやってはいけないことと、取るべき対応

「うわ、やっちゃった…」軽油車にガソリンを入れてしまった時、頭が真っ白になる気持ち、よくわかります。ですが、ここで落ち着いて対処すれば、最悪の事態は避けられます。絶対にやってはいけないこと、そして取るべき対応を以下にまとめました。

絶対にやってはいけないこと：エンジン始動！キーを回すのも厳禁！

これが最も重要です。ガソリンは軽油よりも引火性が高く、軽油車にガソリンが混入した状態でエンジンを始動させると、燃料噴射装置やエンジン自体に深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまい、数十万円、場合によっては数百万円の修理費用がかかることも。

キーを回して電源を入れるだけでも、燃料ポンプが作動し、ガソリンを燃料ラインに送り込んでしまう可能性があります。したがって、キーを回すことすら避けるべきです。

取るべき対応：速やかに専門業者へ連絡！

1. 安全確保： まずは周囲の安全を確保しましょう。ハザードランプを点灯させ、後続車に注意を促します。できれば、車を安全な場所に移動させましょう。
2. 冷静になる： パニックにならず、落ち着いて状況を把握しましょう。
3. 整備工場またはロードサービスへ連絡： 最も重要なのは、速やかに整備工場やロードサービスに連絡することです。ガソリン混入の状況を伝え、指示を仰ぎましょう。
4. 燃料タンクのガソリン抜き取り： 専門業者に依頼し、燃料タンク内のガソリンを抜き取ってもらいます。この際、ガソリンだけでなく、燃料ラインに残ったガソリンも洗浄してもらうことが重要です。
5. 燃料フィルターの交換： 燃料フィルターは、燃料中の不純物を除去する役割を担っています。ガソリン混入によってフィルターが劣化している可能性があるため、交換することをおすすめします。
6. 専門家による点検： ガソリン混入によって、エンジンや燃料噴射装置にダメージが及んでいないか、専門家による点検を受けることをおすすめします。

なぜガソリンが軽油車に悪影響を及ぼすのか？

軽油はガソリンよりも粘度が高く、潤滑性にも優れています。軽油車は、軽油の潤滑性によって燃料ポンプや燃料噴射装置の部品を保護するように設計されています。ガソリンは軽油よりも粘度が低く、潤滑性も劣るため、ガソリンが混入するとこれらの部品の摩耗を促進し、故障の原因となります。

また、ガソリンは軽油よりも着火性が高いため、燃焼タイミングがずれ、異常燃焼を引き起こす可能性があります。これにより、エンジンに大きな負担がかかり、損傷につながることもあります。

予防策：

• 給油前に必ず燃料の種類を確認する： 給油口の色や形状、燃料の種類表示をしっかり確認しましょう。
• セルフ給油の場合は特に注意： 慣れないセルフ給油の場合は、焦らず慎重に操作しましょう。
• 不安な場合はガソリンスタンドのスタッフに確認する： 少しでも不安な場合は、ガソリンスタンドのスタッフに確認してもらいましょう。

軽油車にガソリンを入れてしまった場合は、冷静に対処すれば、被害を最小限に抑えることができます。最も重要なのは、絶対にエンジンを始動させないこと、そして速やかに専門業者に連絡することです。

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