海外のiPhoneをWi-Fiのみにするにはどうすればいいですか？

海外でiPhoneを購入し、日本国内でWi-Fiのみ利用したいと考えている方へ。この記事では、海外で購入したiPhoneをWi-Fi専用機として安全かつ確実に設定する方法を詳しく解説します。単に「データローミング」と「モバイルデータ通信」をオフにするだけでは不十分な場合もあるため、より確実な手順と、併せて知っておきたい注意点について説明します。

まず、最も重要なのは、SIMカードの取り扱いです。海外で購入したiPhoneには、現地の通信事業者用のSIMカードが挿入されている可能性が高いです。Wi-Fi専用機として利用するには、このSIMカードを取り外す必要があります。iPhoneの電源をオフにした後、SIMトレイを取り出し、SIMカードを丁寧に抜き取ってください。SIMトレイの取り出し方は機種によって異なりますので、取扱説明書を参照するか、インターネットで機種名と「SIMトレイ 取り出し」を検索して確認しましょう。SIMカードを抜き取った後、SIMトレイを元通りに装着し、iPhoneの電源をオンにします。

SIMカードを取り外すことで、キャリアによるデータ通信が物理的に不可能になります。しかし、念のため、以下の設定を確認しましょう。

• 設定アプリを開き、「モバイル通信」を選択します。 ここで「モバイルデータ通信」がオフになっていることを確認します。もしオンになっていたら、タップしてオフにしてください。

• 「データローミング」もオフになっていることを確認します。 データローミングは、海外でローミングサービスを利用して通信を行う機能です。オフにしておくことで、意図しないデータ通信による高額な料金請求を確実に防ぎます。

• 「機内モード」の使用： より確実な方法として、機内モードをオンにすることも有効です。機内モードをオンにすると、全ての無線通信（Wi-Fi、Bluetooth、モバイルデータ通信）がオフになります。Wi-Fiのみを利用したい場合は、機内モードをオンにした後、Wi-Fiを個別にオンにすることで、確実にモバイルデータ通信を遮断できます。これは、上記の設定に加えて、二重の保険をかけるという意味で非常に有効です。

これらの設定を行った後、お好みのWi-Fiネットワークに接続すれば、海外で購入したiPhoneをWi-Fi専用機として利用できます。データ通信料金を心配することなく、インターネットを楽しむことができるでしょう。

しかし、注意すべき点もあります。

• eSIM： 一部のiPhoneはeSIMに対応しています。物理的なSIMカードがない場合でも、eSIMに通信プランが登録されている可能性があります。設定アプリの「モバイル通信」で、eSIMに関する設定を確認し、必要であれば削除するか、データプランを無効にしてください。

• ソフトウェアアップデート： ソフトウェアアップデートによって、モバイルデータ通信に関する設定が変更される可能性があります。定期的に設定を確認し、必要に応じて上記の設定を再度確認することをお勧めします。

• アプリによるバックグラウンド通信： 一部のアプリは、バックグラウンドでデータ通信を行うことがあります。これらのアプリの設定を確認し、不要なデータ通信を制限する設定にしておきましょう。

これらの手順に従うことで、海外で購入したiPhoneを安全かつ確実にWi-Fi専用機として利用できます。もし、それでもデータ通信料金が発生した場合、購入した国・地域の通信事業者へ問い合わせる必要があるかもしれません。事前に、購入元の事業者や、日本の通信事業者への問い合わせ窓口を確認しておくと安心です。 これらの情報を元に、安心してWi-Fi環境でのみiPhoneをご利用ください。