技適の申請から認証までどのくらいかかりますか？

技適取得までの道のり：申請から認証完了までの期間と注意点

電波法で定められた技術基準適合証明、通称「技適」。無線機能を搭載した機器を日本国内で使用するためには、この技適マークの取得が不可欠です。特に、海外から無線機器を輸入して販売する場合や、自作の無線機器を使用する場合など、技適は避けて通れない関門となります。

では、実際に技適の申請から認証完了まで、一体どれくらいの期間がかかるのでしょうか？インターネット上には「技適が7営業日以内、認証が15営業日以内」という情報が散見されますが、これはあくまで原則的な目安であり、状況によっては大きく変動する可能性があります。

原則的な期間：

• 技適（技術基準適合証明）： 申請書受理後、7営業日以内
• 認証（工事設計認証）： 申請書受理後、15営業日以内

上記はあくまで書類に不備がなく、機器が技術基準に適合している場合に限ります。以下のような状況では、上記期間よりも時間がかかることを覚悟する必要があります。

期間が長引く可能性のあるケース：

• 書類の不備： 申請書類に不備があった場合、訂正や追加書類の提出を求められます。この修正期間は、書類の複雑さや申請者の対応速度によって大きく変動します。
• 試験の不合格： 機器が技術基準に適合しない場合、試験に不合格となります。この場合、機器の調整や設計変更が必要となり、再試験を受ける必要があります。
• 申請機関の混雑状況： 申請機関（登録証明機関）が混雑している場合、審査に時間がかかることがあります。特に年末年始や年度末など、申請件数が増加する時期は注意が必要です。
• 特殊な機器： 新しい技術や複雑な回路を搭載した機器の場合、審査に時間がかかることがあります。
• 海外からの申請： 言語の壁や書類のやり取りに時間がかかるため、国内からの申請よりも時間がかかる傾向があります。

スムーズな技適取得のために：

技適取得期間を短縮するためには、以下の点に注意することが重要です。

• 事前の調査： 申請前に、技術基準の内容を十分に理解し、機器が基準を満たしているかを確認しましょう。
• 正確な書類作成： 申請書類は丁寧に作成し、不備がないように注意しましょう。不明な点は、事前に登録証明機関に問い合わせることをお勧めします。
• 試験対策： 事前に試験内容を把握し、必要な対策を行いましょう。
• 余裕のあるスケジュール： 技適取得には時間がかかることを想定し、余裕のあるスケジュールで申請を行いましょう。

まとめ：

技適取得までの期間は、最短で7営業日程度ですが、書類の不備や試験の不合格など、様々な要因で長引く可能性があります。スムーズな技適取得のためには、事前の調査、正確な書類作成、試験対策、そして余裕のあるスケジュールが不可欠です。特に海外から申請する場合は、言語の壁や書類のやり取りに時間がかかることを考慮し、早めの準備を心がけましょう。

技適取得は、無線機器を安全かつ合法的に使用するための重要なプロセスです。しっかりと準備を行い、スムーズな技適取得を目指しましょう。

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