マイナンバーカードで本人確認ができないのはなぜですか？

マイナンバーカードでの本人確認、思わぬ落とし穴：システムが読み取れない情報とは？

マイナンバーカードは、身分証明書として、また行政手続きのオンライン化を促進するツールとして、私たちの生活に浸透しつつあります。しかし、「せっかく作ったのに、いざ使おうとしたら本人確認ができない！」という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。一体なぜ、このような事態が起こってしまうのでしょうか？

多くの場合、その原因はマイナンバーカードに登録されている情報と、利用するシステムとの間に「認識のずれ」が生じていることにあります。単純にカードリーダーが故障している、PINコードを間違えているといったケースは除き、特に注意すべきは以下の点です。

1. 登録情報とシステム側の文字コードの相違：旧字体・異体字・外字の壁

マイナンバーカードに登録されている氏名に、旧字体（例：「國」）、異体字、外字といった特殊な文字が含まれている場合、システム側がこれらの文字を正しく認識できないことがあります。これは、使用している文字コードの種類やバージョンが異なるために起こる現象です。例えば、マイナンバーカードの登録には対応している文字でも、オンラインサービス側のシステムでは対応していないというケースが考えられます。

2. ミドルネームや通称名の登録：思わぬ誤算

国際結婚などでミドルネームを登録している場合や、住民票に通称名を登録している場合も、本人確認がうまくいかないことがあります。多くのシステムは、原則として住民票に登録されている氏名（本名）のみを認識するように設計されているため、これらの情報が含まれているとエラーが発生する可能性があります。

3. 住所変更後の手続き漏れ：最新情報との不一致

引越しなどで住所を変更した場合、マイナンバーカードの住所変更手続きを忘れてしまうと、登録情報と実際の住所が一致せず、本人確認ができない原因となります。早めに住所変更の手続きを行い、カード情報を最新の状態に保つことが重要です。

4. カードのICチップの損傷：物理的な問題

まれに、カードのICチップが物理的に損傷している場合も、本人確認ができません。特に、カードを強く曲げたり、磁気に近づけたりすると、ICチップが破損する可能性があります。

解決策：まずは確認と問い合わせを

もし、マイナンバーカードでの本人確認がうまくいかない場合は、まず以下の点を確認してみましょう。

• カードの有効期限: 有効期限が切れていないか確認しましょう。
• PINコードの入力: 正しいPINコードを入力しているか確認しましょう。連続で入力を間違えるとロックがかかるので注意が必要です。
• カードリーダーの動作: カードリーダーが正常に動作しているか確認しましょう。
• 登録情報の確認: お住まいの市区町村役場で、マイナンバーカードに登録されている情報（氏名、住所など）が最新の情報と一致しているか確認しましょう。

もし、上記のいずれにも問題がない場合は、お住まいの市区町村役場に問い合わせて、状況を説明し、指示を仰ぐのが最善の方法です。登録情報の修正やカードの再発行が必要となる場合もあります。

マイナンバーカードは便利なツールですが、正確な情報が登録されていることが前提となります。上記のような落とし穴に気をつけ、必要に応じて情報の確認・修正を行い、スムーズな利用を目指しましょう。

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