ドローンの重さが200g以下だとどうなる?

23 ビュー

2022年改正航空法により、機体重量100g以上のドローンは航空法の規制対象となり、原則として飛行許可が必要になります。ただし、ドローンの技能資格を取得していれば、その資格の種類によっては飛行許可申請が免除される場合があります。飛行場所や目的に応じて確認が必要です。

コメント 0 好き

200g以下のドローン:規制緩和?でも落とし穴も…

2022年の航空法改正でドローンに関するルールが大きく変わりました。特に注目されたのは100g以上のドローンに対する規制強化。では、200g以下のドローンはどうなのでしょうか?「200g以下なら規制がない」と誤解されている方もいるかもしれませんが、実はそう単純ではありません。確かに100g以上のドローンと比べると規制は緩やかですが、だからといってどこでも自由に飛ばしていいわけではないのです。

200g以下のドローンは、航空法における「無人航空機」の定義には該当しますが、100g以上の機体のような包括的な飛行許可は必要ありません。これが「規制がない」と誤解される原因でしょう。しかし、いくつかの重要な制限事項が存在します。

1. 飛行禁止空域は変わらず:

空港周辺、人口集中地区の上空、150m以上の高度など、航空法で定められた飛行禁止空域は、200g以下のドローンでも同様に適用されます。軽量だからといってこれらの空域で自由に飛ばせるわけではありません。違反すれば罰則の対象となる可能性もあります。

2. 飛行場所のルール順守:

公園、学校、私有地など、それぞれの場所が定める独自のルールに従う必要があります。例えば、公園によってはドローン飛行を全面的に禁止している場合もありますし、許可が必要な場合もあります。所有者の許可なく私有地上空を飛行することは、たとえ200g以下のドローンであっても、プライバシー侵害や不法侵入とみなされる可能性があります。

3. 安全飛行の義務:

200g以下のドローンであっても、安全に飛行させる義務があります。周囲の人や物に危害を加えないよう、十分な注意を払う必要があります。落下や衝突による事故が発生した場合、操縦者には責任が問われます。機体が軽いからといって、安全意識を軽視してはいけません。

4. 無人航空機の定義に含まれることによる影響:

200g以下のドローンは、改正航空法における「無人航空機」の定義に含まれます。つまり、今後の法改正によって規制対象となる可能性も否定できません。また、特定のイベントや地域において、一時的にドローン飛行が制限される場合、200g以下のドローンもその対象となる可能性があります。常に最新の情報を確認することが重要です。

5. 技術基準適合証明のないドローンのリスク:

200g以下のドローンは、技術基準適合証明(いわゆる「技適マーク」)を取得していない製品が多く流通しています。これらの製品は電波法に抵触する可能性があり、使用に際しては注意が必要です。技適マークのないドローンを使用することで、他の無線機器に干渉を起こし、思わぬトラブルを引き起こす可能性も否定できません。

200g以下のドローンは、100g以上のドローンに比べて手軽に飛行を楽しめるというメリットがあります。しかし、だからといって「規制がない」と考えるのは大きな誤りです。安全に配慮し、関連法規やルールを遵守することで、ドローン飛行をより安全で楽しいものにしていきましょう。

軽さゆえに見落としがちな200g以下のドローンのルール。しっかりと理解し、責任ある操縦を心がけることで、ドローンと共存する社会の実現に貢献できるはずです。 飛行前に必ず関係法令や各地域のルールを確認し、安全で楽しいフライトを楽しみましょう。

#ドローン #小型ドローン #重量制限