データ通信専用ってどういうこと？

データ通信専用SIMとは？ 音声通話なしで何ができるのか？

データ通信専用SIM、または「データSIM」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか？ スマートフォンやタブレットを使う上で欠かせないSIMカードの一種ですが、音声通話機能がない、という点に疑問を持つ人もいるかもしれません。この記事では、データ通信専用SIMが一体何なのか、そして音声通話機能がない代わりに何ができるのかを掘り下げて解説します。

一言で言えば、データ通信専用SIMは、インターネット接続に特化したSIMカードです。つまり、通常のSIMカードのように電話番号を持たず、音声通話の発信・着信はできません。その代わりに、ウェブサイトの閲覧、動画視聴、SNSの利用、メールの送受信など、インターネットを利用するあらゆる通信が可能です。

では、なぜ音声通話機能がないSIMカードが必要なのでしょうか？ その理由は主に以下の3点にあります。

• 料金の安さ: 音声通話機能がない分、音声通話対応のSIMカードと比較して料金が格段に安価です。特に、音声通話をほとんど利用しない人にとっては、通信費を大幅に削減できる魅力的な選択肢となります。
• 2台持ちの活用: スマートフォンを2台持ちする場合、片方をデータ通信専用SIMで運用することで、通話とデータ通信を分けて管理できます。これにより、用途に応じて端末を使い分けたり、バッテリー消費を抑えたりすることが可能です。
• モバイルルーターやタブレットでの利用: モバイルルーターやタブレットは、基本的に音声通話を必要としません。そのため、データ通信専用SIMを利用することで、これらのデバイスをより手軽にインターネットに接続できます。

「音声通話ができないなら意味がないのでは？」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。現代では、LINE、Skype、WhatsAppなどのアプリを利用すれば、データ通信を利用した音声通話が可能です。これらのアプリを使えば、データ通信専用SIMでも実質的に音声通話を利用できます。

ただし、注意点もあります。緊急通報（110番、119番など）は、原則としてデータ通信を利用した通話では利用できません。万が一の事態に備えて、緊急通報が可能な手段を別途確保しておく必要があります。

また、契約するMVNO（格安SIM事業者）によっては、データ通信量に制限があったり、通信速度が遅かったりする場合があります。契約前に、自身の利用状況に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。

データ通信専用SIMは、音声通話をあまり利用せず、インターネット利用を重視する人にとって非常に有効な選択肢です。特に、スマートフォン、タブレット、モバイルルーターなどを複数利用する場合には、通信費を抑える上で大きなメリットがあります。料金プランや通信速度などを比較検討し、自身のニーズに合ったデータ通信専用SIMを選んで、快適なモバイルライフを送りましょう。

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