帯状疱疹で頭痛がするときは入院しますか?

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帯状疱疹の激しい頭痛、食欲不振、脱水症状を伴う場合は、入院が必要となる可能性があります。特に、激痛(バットで殴られたような痛み)を伴う場合は、早期に大学病院や救急医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。水痘-帯状疱疹ウイルス再活性化による帯状疱疹は、重症化すると生命に関わる危険性も伴います。

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帯状疱疹による頭痛、入院の判断基準とは?

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症する感染症です。子供の頃に水疱瘡にかかったウイルスが、体内の神経節に潜伏し、免疫力が低下した際に再活性化することで発症します。帯状疱疹の症状は、皮膚の痛みや発疹が一般的ですが、頭痛を伴うこともあります。では、帯状疱疹による頭痛の場合、どのような場合に「入院」という選択肢が出てくるのでしょうか?

インターネット上には帯状疱疹に関する情報が数多く存在しますが、ここでは、入院を検討するべき具体的な状況について、より深く掘り下げて解説します。

まず、帯状疱疹による頭痛で入院を検討する上で重要なのは、頭痛の重症度と、それに伴う全身症状です。

  • 激しい頭痛: ただの頭痛ではなく、日常生活に支障をきたすほどの激しい頭痛(例:ズキズキと脈打つような痛み、締め付けられるような痛み)が持続する場合、入院による集中的な疼痛管理が必要となることがあります。特に、痛みが顔面や眼の周囲に及ぶ場合は、髄膜炎や脳炎といった合併症のリスクも考慮する必要があるため、早急な受診が重要です。

  • 全身症状の有無: 頭痛に加え、高熱、嘔吐、意識障害、麻痺などの症状が現れた場合、脳や神経系にウイルスが影響を及ぼしている可能性があります。これらの症状は、髄膜炎や脳炎といった重篤な合併症を示唆するサインであり、入院による精密検査と治療が不可欠です。

  • 帯状疱疹の発生部位: 帯状疱疹が三叉神経領域(顔面)に発生した場合、眼や脳に影響を及ぼすリスクが高まります。特に、眼の周囲に発疹が出ている場合は、視力低下や失明につながる可能性もあるため、入院して抗ウイルス薬の点滴投与やステロイド療法など、より積極的な治療を行うことが推奨されます。

  • 基礎疾患の有無: 糖尿病、免疫不全、高齢者など、基礎疾患を持つ方は、帯状疱疹が重症化しやすい傾向があります。そのため、頭痛だけでなく、発疹の範囲が広い、痛みが強いなどの症状が見られる場合は、入院して経過観察を行うことが望ましいです。

  • 自宅での療養が困難な場合: 高齢者や独居の方など、自宅での服薬管理や安静が難しい場合も、入院によるサポートが必要となることがあります。

上記以外にも、医師が総合的に判断し、入院が必要と判断するケースも存在します。例えば、痛みが強すぎて食事が摂れない、脱水症状を起こしている、精神的に不安定になっているなどの場合も、入院によるサポートが必要となることがあります。

帯状疱疹による頭痛は、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。自己判断せずに、少しでも不安を感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。特に、激しい頭痛や全身症状が見られる場合は、躊躇せずに救急外来を受診してください。

最終的な入院の判断は、医師が患者さんの状態を総合的に評価して行います。上記の情報はあくまで参考として、必ず医師の指示に従ってください。

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