外国人が国民健康保険を払わないとどうなる?

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国民健康保険料を滞納すると、まず督促状が届き、電話や訪問による催告が行われます。それでも滞納が続く場合、短期被保険者証や資格証明書が交付され、保険給付が制限される可能性があります。最終的には、財産が差し押さえられることもあります。

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外国人が国民健康保険を滞納するとどうなる? – 知っておくべきこと

日本で暮らす外国人の皆さんにとって、国民健康保険(国保)は大切な生活の基盤です。病気や怪我をした際に医療費の自己負担を軽減してくれるだけでなく、日本社会の一員として安心感を与えてくれます。しかし、様々な理由で国保料を滞納してしまうケースも少なくありません。

滞納すると一体どうなるのでしょうか? 今回は、外国人の方が国保料を滞納した場合のリスクと、滞納してしまった際の対処法について解説します。

滞納が引き起こす様々な影響

国保料の滞納は、段階的に深刻な影響を及ぼします。

  1. 督促状の送付と催告: まずは役所から督促状が送られてきます。これは「保険料を支払ってください」という通知であり、放置せずに内容を確認しましょう。その後、電話や訪問による催告が行われることもあります。

  2. 短期被保険者証の発行: 滞納が続くと、通常よりも有効期限の短い「短期被保険者証」が交付される場合があります。これは、保険料をきちんと支払っている人と比較して、医療機関を受診する頻度が高いと判断された場合に適用される可能性があります。

  3. 資格証明書の発行と保険給付の制限: さらに滞納が続くと、被保険者証の代わりに「資格証明書」が交付されます。この資格証明書を持っている場合、医療機関を受診する際には医療費をいったん全額自己負担しなければなりません。その後、役所に申請することで自己負担額の一部が払い戻されますが、手続きに手間がかかる上、全額が払い戻されるとは限りません。

  4. 財産の差し押さえ: 最悪の場合、預金、給与、不動産などの財産が差し押さえられる可能性があります。これは、滞納を放置し続けた結果、役所が法的手段に訴えた場合に起こり得ます。

外国人特有のリスク

上記に加えて、外国人の方は在留資格にも影響が出る可能性があります。国保料の滞納は、入国管理局による在留資格更新や変更の審査において、マイナス要因となる場合があります。特に、永住許可の申請を考えている方は、注意が必要です。

滞納してしまった時の対処法

もし国保料を滞納してしまった場合は、早急に役所の窓口に相談しましょう。

  • 分割納付の相談: 経済的な理由で一括納付が難しい場合は、分割納付の相談に乗ってくれる可能性があります。収入状況や生活状況を詳しく説明し、無理のない返済計画を立てましょう。
  • 減免制度の活用: 失業や災害など、特別な事情がある場合は、保険料の減免制度を利用できる可能性があります。役所に相談し、条件に合致するかどうかを確認しましょう。
  • 日本語が不安な場合: 役所の窓口で日本語でのコミュニケーションが難しい場合は、通訳サービスを利用したり、日本語が堪能な知人に同行を依頼したりするのも有効です。

まとめ

国保料の滞納は、生活に様々な影響を及ぼすだけでなく、在留資格にも影響を与える可能性があります。万が一、滞納してしまった場合は、放置せずに早めに役所に相談し、適切な対応を取りましょう。

国保は、私たち外国人が日本で安心して暮らすための大切な制度です。きちんと保険料を納付し、健全な生活を送りましょう。

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