保険料控除証明書を提出しなかったらどうなる?

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保険料控除証明書の提出が間に合わない場合、原則として年末調整はできません。ただし、翌年1月末日までの提出を約束すれば、年末調整を受けられます。期限を過ぎた場合は、年末調整をやり直して不足額を支払う必要があります。

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保険料控除証明書を提出しなかったらどうなる?年末調整のピンチを乗り越える方法

年末調整の時期、皆さんは保険料控除証明書の準備、万全ですか? 生命保険料、地震保険料、国民年金保険料など、控除対象となる保険料を支払っている場合、この証明書を会社に提出することで、所得税の還付を受けられる可能性があります。しかし、もし、うっかり提出を忘れてしまったり、紛失してしまった場合、一体どうなるのでしょうか?

年末調整ができない!?

原則として、保険料控除証明書を年末調整の提出期限までに提出しないと、会社での年末調整はできなくなってしまいます。つまり、控除を受けられず、本来よりも多くの税金を支払うことになってしまうのです。

「しまった!提出期限を過ぎてしまった!」と焦ってしまう気持ち、よく分かります。でも、諦めるのはまだ早いです! 実は、いくつかの救済措置が存在します。

救済措置1:翌年1月末までの提出猶予

多くの企業では、提出期限を過ぎても、翌年の1月末日までに提出を約束すれば、年末調整を受け付けてくれる場合があります。これはあくまで企業側の好意による対応なので、まずは会社の担当部署に相談してみましょう。事情を説明し、可能な範囲で対応してもらえるか確認することが重要です。

救済措置2:確定申告で控除を受ける

会社での年末調整が間に合わなかった場合でも、ご安心ください。自分で確定申告をすることで、保険料控除を受けることができます。確定申告期間は通常、翌年の2月16日から3月15日までです。この期間中に、税務署に確定申告書を提出することで、払い過ぎた税金が還付されます。

確定申告には、源泉徴収票、保険料控除証明書、マイナンバーカードまたは通知カード、本人確認書類(運転免許証など)、銀行口座情報などが必要になります。必要な書類を事前に確認し、スムーズに手続きを進められるように準備しましょう。

確定申告をやり直す必要も…

もし、年末調整は受けたものの、後から保険料控除証明書が見つかった場合や、控除額に誤りがあったことに気づいた場合は、確定申告をやり直す必要があります。これを「更正の請求」と言います。 更正の請求は、法定申告期限から5年以内に行う必要があります。速やかに手続きを行い、正しい税額に修正しましょう。

保険料控除証明書を紛失してしまったら?

保険料控除証明書を紛失してしまった場合でも、諦める必要はありません。保険会社や国民年金機構などに再発行を依頼することができます。再発行には時間がかかる場合もあるので、早めに手続きを行いましょう。

まとめ:焦らず、適切な対応を

保険料控除証明書を提出しなかった場合、年末調整ができない可能性がありますが、諦める必要はありません。企業によっては翌年1月末までの提出猶予がある場合や、確定申告で控除を受けることができます。万が一、紛失した場合でも、再発行が可能です。焦らずに、適切な対応を取り、税金の還付を受けられるようにしましょう。

最後に:日頃からの準備が大切

年末調整の時期に慌てないためには、日頃から保険料控除証明書を整理しておくことが大切です。保険料を支払った際は、証明書を大切に保管し、提出期限を把握しておくようにしましょう。

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